OM-D E-M10 markⅱで花火を撮る。
ご無沙汰しております。ありすです。
これは一年半ほど前に書いていた記事なのですが、公開していないのがもったいないなーと感じてしまったので公開しようと思います。
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今月は全休を活用した弾丸海外旅行や、中間テストなどで非常に忙しく、久々の記事となってしまいました。
さて、行ってきました!
長野市で毎年開催される、えびす講煙火大会
私の相棒、OM-D E-M10 markⅱと、めったに使用しない三脚を持って行ってきました
今回はこのOLYMPUS製初心者向け一眼レフで、花火を撮る方法についてまとめたいと思います。おそらくですが、PENシリーズのPL-8、PL-9、なんかもやり方は同じだと思います。
それでは、超初心者向けの花火の撮り方!説明していきたいと思います。
そもそも花火ってどうやって撮るの?
これがオーソドックスな花火ですね。
花火はそもそも、打ちあがってから
ある地点で爆発して
そこを中心として、光が放射線状に広がっていきます。
これに伴うカメラの動作としては、
基本的にはシャッターを開けっぱなしにする です。
そもそもデジタルカメラの写真はセンサーが光を感知して、光の情報を記録するわけですよね。
で、「光」を感知するので、基本的に暗い部分=夜空は、ノーカウントなんです。
シャッターを開けっぱなすことで、中心から広がっていく光の軌跡をすべて記録するので、上のような花火の写真ができあがるわけですね。
上に載せた花火で、F値がF18、シャッタースピードは9.7秒でした。
次に、実際に撮っていく手順について説明したいと思います。
花火の撮影方法・超簡単バージョン
花火を撮るために必要なテクニックは大きく分けて三つです。
ちなみに、撮影するモードはM(マニュアル)モードにしてくださいね。
この三つ。
まず1つ目!
1.ピントを合わせる。
基本的に、後で説明しますが、花火はF値が大きい状態で撮ります。
F値が大きいと、ピントが合う範囲って大きいんですよね。
で、大体のサイトさんでは、「無限遠に合わせる!」と書いてあります。
ようは、遠くのほうに合わせとけば、大体花火にはピントが合うよ。っていうこと。
ただ、AFをMFにして、明るいうちに遠くのほうにピントを合わせて、テープでフォーカスリングを止めておこう!というのは、やっぱりなんかめんどくさいですよね。
なので、私は毎回・・・
「一発目の花火をAFでピント合わせして、その状態のままフォーカスモードをMFに変更して触らない!!!」
という風にしています。
これが一番楽なんじゃないかな・・・結局AFで合わせて、そのあと勝手に動かないようにして、触らない。もし触っちゃっても、すぐ合わせられるので、安心だし、初めはこれでいいんじゃないかな…と思います。
2.絞り(F値)を調節する
次が絞りですね。そもそもF値っていうのは、
F値が大きい→センサーに光を届ける穴が小さくなる→暗くなる
F値が小さい→穴が大きくなる→明るくなる
という、ただの物理現象です。
花火の光はすごく強いので、F値が大きいと、たとえばこの写真の・・・
この部分!
白くなってますよね!!!
こんな感じで、穴が大きすぎると、花火の色が消えて白くなっちゃいます。
これは、自分の好みの加減もあるので、
まず、絞りを最大=一番穴が小さい、(O-MD E-M10ではF22など)状態にして、
自分の好きな明るさになるまでF値を小さく=穴を大きく、していきましょう。
私の場合は、今回は大体F18で撮影しました。
3.シャッタースピードを調節する
そして最後はシャッタースピードです。
シャッタースピードが長いほど、穴が開いている時間が長いので、光の軌跡が長く取り込まれるわけですね。
これを調節する機能が、バルブといわれています。
要は、花火を見ながら好きな時にシャッターを開けて、好きな時にシャッターを閉じるのですね。
ただ、バルブ機能は基本的にシャッターボタンを押しっぱなす必要があるので、私はいつもLIVETIMEを使用しています。
E-M10mark2では、Mモードのとき、シャッタースピード設定するやつを、シャッタースピードが長くなるほうに回しまくると、最後のほうにBULB、LIVETIME、LIVECOMPOSITEの三つが出てきます。
ここで、LIVETIMEにすると、一回シャッターボタンを押したらシャッターが開き、閉じたいタイミングでもう一度押せばシャッターが閉じてくれます。
しかも、その間初めの数秒は液晶でどんな風に光が取り込まれていっているか、完成図が表示されながら閉じるタイミングを決めれるんです!!
これが初心者にはめちゃめちゃありがたいです。
私の場合は、ぴゅるる~と昇って行って、爆発したとき、くらいにシャッターを開け、光が消えたな~ってなるときに閉じています。
一発一発上がるタイプの花火だと、それでも大丈夫ですよね。
(えびす講だけ?かもしれないですが・・・)
しかしここで注意が必要。私の機種の場合は、
LIVETIME使用後は、ノイズ処理のために写真が撮れない期間が発生します。
(設定の問題なのか???)
これが、だいたいシャッターを開けていた秒数なんですよね。
なので、連続して打ち上げられているときに、
すぐ次の花火!が撮れなくなってしまう・・・ということがあります。
こういう時には・・・LIVECOMPOSITE、ライブコンポジットを使いましょう。
ライブコンポジットを使う
ライブコンポジットにする方法は、先ほどのシャッタースピード設定の時に、LIVETIMEの次まで回すだけです。
ライブコンポジットって何?というと、比較明合成というものです。
原理的には、もう少し明るい場所で撮影する時に、20秒開けると明るくなりすぎて画面が真っ白!になる・・・という場合に、1秒開けたやつを20枚重ねて、変化した部分だけを重ねるようにする・・・という高度な編集を、手軽にできちゃうよ!というものです。
ただ、今回の花火の場合は、真っ黒なキャンバスに光を重ねていくので、基本的に仕上がりはあまり変わらないはずです。
ライブコンポジット撮影するときは、短い秒数のものを重ねるので、その短い秒数を設定する必要があります。モード設定した状態で、メニューを押すと、シャッタースピードが選択できます。初期値はわからないですが、今回私は0.5秒でやってみました。
まず初めに一回、黒いキャンバスとなる状態を撮影しなくてはいけません。これが0.5秒かかりますので、花火と花火の間や、撮りたい!と思う瞬間が来る前に、()この時花火が上がっていても特に影響はありませんでした)一回シャッターを押しておきます。
あとは先ほどのLIVETIMEと一緒、記録し始めたいときにシャッターを押して、画面か花火を肉眼で確認しながら、止めたいときにまたシャッターを押す!これでOKです!!
すると、そのあとのノイズ処理時間はだいたい0.5秒なので、またすぐ次の撮影に移ることができます。
こうして撮ったのがこんな感じです。
ほかにもいろいろと撮り方、あるみたいですが、超初心者向けという事でこの辺で。
自分ももっとうまく撮れるよう、位置取りとかも工夫したいですね。
中古で五万円で買った初心者向け一眼でも、こんなに撮れるんだ!!と思っていただければ。